日光・光徳記 其の2

 下の記事から続いていますので、其の1を先に読んでいただけると分かりやすいと思います。

 

 さて、2日目。支度をしていよいよクロスカントリー、クロカンです。

板とストック、靴をレンタルし、慣れないながらも装着。恰好は何となく様になっています。

    DSCN0177[1].jpg OBの船山さん、隅田さん、大和田さんと合流する前に少しでも滑ろうと、とりあえずコースを進んでみ

るも、クロカンのコースがどういうものかよく分からずに途中でUターン。しかし、後から振り返ってみると、

この帰り道の下り坂が一番急で滑りがいが有ったように思います。(もしかしたら、まだ滑り慣れていない

からこそそう感じたのかもしれませんが。)

 また、板等を装着した頃からメンバー皆、通常の山行の雰囲気になっていた印象を受けました。

 

 丁度コースの分岐点に戻るとOBの御三方の姿が見られました。OBの方々も準備を終えられ、軽く近く

の坂を滑って練習した後、大和田さんをトップに5kmコースを11時頃スタート。

 

 初めはやはり上手く滑れなかった者も、指導を頂きながら滑ること暫し。"滑る"ということが分かってきて、

段々速度も上がってきました。

  DSCN0178[1].jpg 前々日頃、我々にとっては待望の降雪が有ったものの、大分雪が融けてしまっていた中でのクロス

カントリー。所々土が見えていたり、新雪であったりした為に滑りにくさがありました。

 しかし、天気に恵まれたためコースの途中では、男体山や赤岳を臨みながら気分良く進めました。

    DSCN0180[1].jpg    DSCN0181[1].jpg   お昼時ということもあり、折り返しの2.5km地点で休憩。コッフェルに詰めた雪をバーナーで沸かして

お茶などの飲み物を飲む、という素敵な体験も出来ました。

  DSCN0188[1].jpg 食事も終わり、疲れも多少取れたところで13:10に出発。トップは現役に交代し、我らが主将がその役を

務めました。

 昼食を挟んだためか、残り2.5kmは心なしか行きより速いペースに。それでも会話が聞こえたり、OB

の方々の姿が見えなくなったり・・・とにかく快調でした。

 

 折り返してからは真っ直ぐ進む単調な道が続き、最後の1kmになって漸くクライマックスともいえる下り

坂が見えてきました。

 折角なので、一人一人滑っていく姿を記念にパシャリ。誰も転ばず、雄姿を収めることが出来ました。

    DSCN0204[1].jpg   

 そして3時間程のコース一周は終了。レンタルの時間も有り、もう一周するのには中途半端であったので、

現役が若干反対する中、船山さん発案で最初に練習していた場所でレースを開始しました。

 男子と大和田さんは2周、女子である私と船山さんは1周ずつ走り、最後に第一走者だった1年生一人が

挽回の一周をし、結果は1年生チームの勝利となりました。

    DSCN0249[1].jpg     皆疲れているかと思えば、現役の一人が逆走を始めたことに便乗して、今度は一番急な坂から誰が最も

止まらずに遠くへ進めるかという競争が始まりました。何だかんだで体力が余っている模様。それは夜の

とある出来事にも見受けられました。

    DSCN0273[1].jpg さて、レンタル品を返してから再びホテルの温泉へ。露天風呂では男風呂の方からOBや現役の話し声が

聞こえてきて、私はちょっと羨ましくなりつつも疲れを癒し、その後全員で小屋まで戻りました。

 

 帰ったら夕食の支度です。この日は珍しく主将が積極的に夕食作りに参加し、周囲は横槍を入れる係に。

見た目はちょっと・・・というお鍋が出来上がりました。(再び諸事情でお肉が予定よりも少なくなるも、OBに

ウインナーを頂戴し、救われた気分になった現役7名。実際にはお肉は余るくらいでした。)

    DSCN0284[1].jpg   食後は、OBの方々と、まもなく始まる新歓を含め今後の話し合いが行われました。2009年度の反省も

交えつつ、これからのあるけるについて改めて真剣に考える機会となりました。

  その後は歓談を楽しみました。小屋の管理人さんから頂いた鹿肉が大和田さんと主務の手によって調理

され、テンションが上がった現役の間では大きい物を誰が食べるか対決が行われながら、皆初めての

鹿肉を味わいました。食べきってしまうのが勿体ないくらい美味しかったです。

    DSCN0291[1].jpg 

 そして、うっかり言ってしまった私の言葉によって22時頃からアイスクリーム作りが開始されます。

(材料の入ったペットボトルを、雪を詰めた袋の中でひたすら振るというもの。)

 初めは外に出て投げ合いをするも、やはり寒さと袋が破れることから小屋の中へ。廊下の様な所で1年組が

光徳で一番、というくらいに楽しそうに袋を抱えて順に振っていました。

    DSCN0302[1].jpg    DSCN0318[1].jpg その間、2年組はOBとお話したり、途中で主将が包丁研ぎに夢中になったり・・・。

      DSCN0313[1].jpg 

 遂に23時過ぎ、光徳牧場の牛乳を使ったアイスクリームが出来上がりました。1年生のお陰でとても

美味しいものを食べられました。(私の一言が無ければきっと行われなかっただろうに・・・有難うございます:))

 予想以上に楽しんでいた彼らは、これを光徳での習慣にすると決めた模様・・・。来年度が楽しみです。

  DSCN0325[1].jpg   OBがお休みになってからも現役は元気なもので、皆集まりながらそれぞれ自由に過ごしていました。

 こうして2日目も終わっていきました。

 

 そして翌朝、遅めに起きてきたメンバーはそれでも朝からOBと私が驚くくらい沢山のご飯を食べ、掃除や

パッキングを済ませました。

 小屋の管理人さんと挨拶をするまでに時間が有り、体力の有るこの二人は初日に作ったかまくらまで競争

をするなど、最後まで体を動かしていました。

  DSCN0339[1].jpg  最後に猿も見つけながら小屋を後に。お昼過ぎに電車に乗り、一同は帰路に着きました。

  

 今回の行事は山行とは違い、遊ぶ要素の多いものでした。それでも、初心者の段階から始まったこの

現あるけるにおいて、度々話題が山関連のものに繋がったり、装備の準備にも慣れてきたり、まもなく

始まる新年度に向けてよりはっきりと意識を向けるようになったりと、上半期と比べて大きく成長しました。

何よりも、皆で協調すること、自然を楽しむことが出来た様に思われます。

 私は足を引っ張ってばかりではありますが、現役並びにOBの皆さんの気遣いの下、自分としては

クロカンも上達し、山行への意欲も高まって良い経験となりました。2年生になってから入会したのですが、

運動の苦手な私でもこうやって楽しめるあるけるに入れて良かったと思っています。

 また、一年間活動をしてきて、各メンバーもあるけるでやりたいことがはっきりとしてきた様に感じられます。

 新年度には現行メンバー、特に次期2年生は上級生として、より主体的な態度が求められることでしょう

が、それぞれが補い合いながら活動するものだろう、と今合宿を終えて思います。

私個人としては、出来る限りもう少し皆に近づける様に努力したい、と考えております。

 

 何だか長くなってしまいました・・・。

 改めて、今回日光まで来て下さった船山さん、隅田さん、大和田さん、お力添え大変有難うございました。

 また、読んで下さった皆さま、最後まで有難うございます。拙文ながら、少しでも現あるけるについて

知っていただけたら嬉しいです。

 

 副務並びに広報として今期活動報告をさせて頂く、山行参加者としては現在唯一の女子である蓮井でした。

(学年問わず、女子の入部大歓迎です!むしろ一緒に活動したいです♪)

 

今回の山行のその他の写真はこちら。